歌舞伎町のワインバー おぅ・ばん

「演歌の殿堂」と言われた歌舞伎町のコマ劇の跡地には、2015年に「新宿東宝ビル」が建てられた。3階から6階には「TOHOシネマズ新宿」が、9階から31階に「ホテルグレイスリー新宿」が入居しており、新たな人通りが生まれている。

ワインバー「おぅ・ばん」は、この旧コマ劇前のビルにある。

個人客中心のカウンター席である。厨房に隣接しており、ワインを飲みながら、シェフ兼オーナーの調理中の肉の焼き音が聞こえる。写真右のカウンターの上にあって、カウンター客を見つめる警察官の陶器は、何ともキュートである。

当店は「ブルゴーニュワイン」を中心に用意されている。

ブルゴーニュは、ボルドーと並ぶフランス、のみならず、世界のワイン2大生産地である。ピノ・ノワール、ガメイなど、限定されたブドウ品種のみ使用される。ボルドーよりも零細な醸造家が多いと言われている。

ピノ・ノワールで作られるワインは、ボルドーなどのカベルネ・ソーヴィニオンで作られるワインと比べて、タンニン分が少なく、比較的軽口な味わいが多い。ブドウが畑の影響を受けやすいと言われ、飲む毎に、異なった表情のワインを楽しむことが出来るかもしれない。



この店の一番のお薦めは、何と言っても、その日に仕入れた食材をもとに、シェフがその日の「お客とワインに合わせた料理」を作ることだ。

ワインをグラスで3杯飲み、料理を3皿くらい提供されて、概ね5,000円〜のお勘定である。

こちらは、鹿肉を、ネギとナスなどの野菜と炒めた料理。「おつまみ的に食べたい」という、筆者のリクエストに応えて、調理してくれたものである。鹿肉もさることながら、筆者は鹿肉の油と香りが染み込んだネギの味わいが印象的だった。ここでは、とにかく野菜を美味しく食べることが出来る。

鴨肉のロースト。当店の代表的な一皿である。何杯かワインを飲み終えたあとの、メインディッシュとして出されたものだ。ここで出される鴨肉は、特に赤ワインとの相性がよいように感じた。鴨肉が入荷されている際には、一度お試しされることをお薦めする。

窓際のテーブル席である。10月から11月にかけてのこの季節は、暑すぎず寒すぎず丁度心地よい。写真の日も秋雨だったが、気持ちが良かった。

窓からは、「新宿東宝ビル」を見ることができる。ビルの向こうから見えるのは、「ゴジラ」である。映画「シン・ゴジラ」上映に際して、靖国通りから旧コマ劇前に至る道路は「ゴジラロード」と名付けられた。日本一の繁華街にふさわしく、今日も大勢の人で賑わう。

平日は遅くまで営業している。歌舞伎町の飲み帰りに立ち寄るのもよし、場合によっては映画のレイトショーを観た後で始発まで店でゆっくりするのも、面白いかもしれない。

<営業時間、アクセス>

月~金…19:00~翌5:00
土…17:00~24:00(お客様がいらしたらいなくなるまで営業)
※注 毎週土曜日は乳幼児、お子様もOK、20時頃まで禁煙
日…休み

東京都新宿区歌舞伎町1-14-6 第21東京ビル9F

気楽にハイボールを飲みつつ、酒税の話少し


ハイボール、つまりウイスキーのソーダ割りの話である。

筆者は、努めて、バーなどでの注文時に「ハイボール」という呼び名は使用しない。可能な限りウィスキー銘柄名を出して、例えば、「リベットをソーダ割で」と伝える。ただし、日本では、既に一般名詞としての普及、浸透があることから、便宜のため、ここでは「ハイボール」で通す。

元々、筆者はハイボールなるものはほとんど飲まなかった。2008年にサントリーが火付け役になってブームになった際にも。しかし、時の経過ともに趣向が変わったのか、近頃飲む頻度が高まっている。場合や気分によっては、ビールの代わりに注文することもある。

「ウィスキー、特にシングルモルトはストレートで飲むべきだ」

よく語られ、よく耳にする「主張」ないしは「命題」である。確かに、シングルモルトが持つ、ピートや樽の微妙な香り、味わいなど、ストレート、ロック、あるいは若干の加水辺りまでで味わうのが、最も良さを引き出せると感じる。筆者自身もこの立場を変えていない。

しかし、ハイボールには、ハイボールの良さがある。ビールと比べて、ハイボールは口当たりが軽い印象だ。特に夏場には、散歩した後でいっぱい欲しいなと感じる際に、ビールよりも飲みやすいと感じる。カロリーなどがビールよりも低いのも、嬉しいところである。

流石に、ビールに代わる「一杯目の定番」とまでは認知されていない。使われるウィスキーにもよるが、特有の「香り」に抵抗感がある日本人はまだまだ多い。それでもハイボールを通して、「あ、ウィスキーはこんなものだったんだ〜」という具合に、「気付き」をもたらす効果は大きいと考える。徐々に飲まず嫌いが解消されて浸透していく気配もあり、当面は伸び代はあるのでは、と考えている。

ここで、ハイボールについて、「お金」に絡む話を。「酒税」についてである。


かつて中国では古代より、専売品への課税を行われてきた。塩、鉄、酒、時代を下ると茶が専売品とされ、統治者側の都合により税額が定められるものであった。日本では中世以降、「酒役」などの名称で酒屋への免許税の名目で課税が行われた。明治時代の日露戦争前後には、酒税が税収のトップを占めていた時期があった。

明治時代以降の日本では酒税は概ね、「和酒には低税率、洋酒には高税率」の傾向であった。洋酒は「贅沢品」と見做され、「贅沢品を飲む連中には高税率を(固く言うと『応能主義の原則』)」という観念だったのである。その後外圧もあり、昭和60年代以降からウィスキーなどに対する税率は段階的に軽減された。結果目立つようになったのは、ビールに対するアルコール度数あたりの酒税税率の高さである。



アルコール度数あたりの税額で考えると、ビールへの税額が突出しているのだ。現在、ビールの酒税対策として麦芽など原材料の比率を調整した発泡酒などが生産されている。発泡酒についてはビールよりも税率が軽減されているものの、段階的にビールと税率が統合されること(つまり現在より高税率へ移行すること)が発表されている。

かくもビールが「贅沢品である」との観念に、いつまでも支配されている状況である。それでも日本人は良くも悪くもおとなしい。声を大にして主張されることはまだまだ少ないと感じている。

かかる酒税体系の環境下で生じた、「ハイボール」の提案と普及は、酒税体系に対する一種の「反抗」である側面はないだろうか。アルコール度数あたりの酒税は、ハイボール(つまりウィスキー)の方がビールより安いのである。お財布に優しいことは、ハイボールやウィスキーの普及と裾野の拡大を大いに後押ししただろう。

かつてスコットランドのウィスキーは、イギリス連合王国からの課税を逃れるため、他の酒樽で「密造」されたことで、樽からの色合い、香り、味わいを得て豊かさを増した。スコットランドの蒸留所の「反抗」が現在のスコッチを産んだのである。ささやかではあるものの、日本人らしい気がするこの「反抗」も、世界のウィスキーに新局面を産み出すきっかけになりはしないだろうか。

さて、期待と妄想に浸りながら、今宵ももう1杯。

 

歌文化とカラオケ

「ひふみんアイ」なる動画がyoutubeで配信されている。

2017年にプロ棋士を「引退」したものの、引退どころか活躍の幅を広げている、将棋の加藤一二三九段。決して上手とは思えない歌唱力でありながら、その特異なキャラクター性を活かし、かの「PPAP」の古坂大魔王の協力を得て軽快なメロディーとリズムで子供達とダンスする有様は、印象深い。

ひふみんアイ公式動画

歌は、人類にとって長い歴史を持つ文化的遺産である。その中でカラオケは、歌文化の一層の大衆化を促した、日本が誇る金字塔と考えている。筆者住まいの近隣にある、根津の居酒屋では、毎晩カラオケ好きの客が集い、カラオケに興じている。

歌の持つ、メロディー、リズム、韻律、作詞の含意、そして想像を掻き立ててくれる創作者の求めたイメージの世界。いずれも私たちを非日常の世界へ誘ってくれるとともに、意識して覚える記憶以上の、言葉にし難い「痕跡」を刻み込む。

その昔、人には意識がなく、「神々の声が聞こえた」とする「二分心」仮説が唱えられたことがある。トロイ戦争を描いた叙事詩「イーリアス」では、「意識」や意識を前提とした語彙はなく、人間は各自の「うちなる神々の声」に従って生きていたとされる。約3,000年前、人間は言語を見出し、言語から生じた自己の「意識」を獲得するにつれて、文明を加速度的に発達させたが、一方で神々の声が聞こえなくなっていったという。(ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』1976年)



「二分心」の仮説について筆者なりに考えを進めると、人間は「神々の記憶」を求め、あるいは「非日常への誘い」に抗しきれず、歌を歌う、祭りを行う、手を合わせて拝む、などの行為を行うのではないか、と想像の翼をはためかせてしまう。

歌は、各文明、文化の中で、一定の規則を作り、時には壊しながら人と共に歩んできた。中国の古詩、漢詩、欧州の吟遊詩人の活動、グレゴリウス聖歌、クラッシック音楽など、日本でも和歌や俳句、後に続く民謡、謡曲、歌謡などである。

「二分心」の仮説は、あくまで仮説であり、いまだ実証されている領域には至っていない。しかし、筆者は、実生活の中で歌に触れてきた身としては、何だか妙に納得感のある説明だな、と思ってしまう。

ともかくも、人類の歴史と歩みを共にしながら、歌文化は「カラオケ」へと至った。一定の訓練を経た者でなくても、周囲を楽しませることができ、そうでなくても、ハードル低く自己陶酔に浸ることができる環境を実現したのである。

カラオケによる大衆化は、「日常化」であり、歌文化が育んできた非日常性の喪失と捉える指摘があるかもしれない。だが、歌文化のここまでの大衆化をもたらした原動力は、人々の「非日常への憧れ」ではなかっただろうか。筆者もかかる仮説に想いを馳せながら、今日も歌に興じるのである。

ヱビスビール

根津、筆者自宅近隣にて琥珀ヱビスを一杯。色も美しい。

好きはビールは?と聞かれれば、何と言ってもヱビスビールである。昨今東京では様々なビールを飲むことができる。サッポロ黒ラベル、プレミアムモルツ、カールスバーグ、それぞれ筆者はお気に入りである。気候、料理との取り合わせ、それと体調など様々な要素との相性もある。しかし、ビール単独で、と言われると、やはりヱビスビールに帰ってくるのである。

明治23年(1890年)、「恵比寿麦酒」が発売された。本格的なドイツビールを、ということでドイツ人技師(カール・カイザー氏)を招いた上で生産された。当時は高価品であったが、差別化も成功したのか、たちまち人気ビールの座を獲得した。

ちなみに、「恵比寿」の地名は、現在の東京・恵比寿の工場(現在は、恵比寿ガーデンプレイス)があったことから命名されたものである。JR恵比寿駅も、当初はヱビスビールを搬送するために開設されたものだ。

ヱビスビールの美味しさは、やはり「ビールを飲んだ」という納得感ではないだろうか。麦芽、ホップの使用量が多く、長期熟成しているとある(サッポロビール公式ホームページより)。うん、これは美味しいでしょ(笑)

あとは香りだろうか。体調にもよるが、ホップの香りが鮮烈で、刺激で味覚を活性化してくれる。なるほど、昨今は発泡酒も美味しい。しかし、香り、他にも飲みごたえとなると、かなわないのではないか。(よくよく考えると、子供の頃感じたあの苦くてとても不快な感覚の記憶はいったいどこへ行ったのやら。人も歳とともに、こうも変わるとは。。。)

ビールシェアトップの時代もあったが、現在は他ブランドに押され気味か。プレミアムビールのカテゴリーでは「プレミアムモルツ」とバトル中である。やはり、筆者は好物のヱビスビールを応援したくなるが。。。

ビールの歴史は古く、農耕文明の先駆けと言われるメソポタミアにて古代シュメール人の時代、またはそれ以前から作られていたようだ。大麦は、小麦と異なり製粉が容易ではなかったが、麦芽の状態にすると消化が良くなる。ビール作りは、消化の良くなかった大麦を、消化の良い麦芽パンに加工していく試行錯誤の中で、派生して発生したと考えられている。また保存性を高めるため香料などが添加され、やがてホップも加えられるようになった。

やがてビールはヨーロッパへ伝わった。ギリシア、ローマでは当時、麦類の育成が良好ではなく、またビールは辺境民族の飲料とみなされ、下等な飲料とみなされていたが、ゲルマン民族、後のドイツ系民族は、現代に通じるビール醸造術を育んでいった。

アサヒビールのサイト情報は、上記のビール歴史について詳しく面白い。宜しければ一読されては。

http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/history/asia/as_history.html

ヱビスビールに合う料理の紹介も行いたかったが、取材が充分に追いつかないこともあり、後日順次掲載予定である。

いずれにしても、ヱビスビールは明治時代の東京が育んだ本格ビールであり、多くのビール党に愛されてきた。ビールやヱビスビールの脈々たる歴史を感じながら、飲んでみるのも一興ではないだろうか。

バランタインファイネスト

現在流通しているスコッチウィスキーの9割がブレンディッドウィスキーと言われている。昨今、1980年代、90年代以降からシングルモルトの愛飲家の割合が増加し、世上でもてはやされているように見受けられる。しかし流通量から考えるに、シングルモルト蒸留所の主たる関心はブレンディッドウィスキーの「原酒」としてシングルモルトを生産することに注がれているのではないか、と思えてくる。

ブレンディッドウィスキーとは、大麦麦芽を原料としたモルトウィスキーと、大麦麦芽以外の穀物(トウモロコシ、ライ麦、小麦など)を原料の中心とするグレーンウィスキーを、独自の比率でブレンドしたものである。各個別の銘柄の長所を上手く引き立たせ、それぞれの強すぎる個性をマイルドにしながら、飲みやすく配合されている。

バランタイン社は、1895年にヴィクトリア女王より王室御用達をお墨付き得ている。そもそも、スコッチウィスキーは、スコットランドがイングランドへ統合されていく過程で、強化される酒類への課税政策に反発し、密造酒として別の酒樽に隠していた中であの琥珀色などの独特の色合いや、特徴ある味わいが得られるようになったものである。他のスコッチウィスキーメーカーにも王室御用達を得ていることろがあるが、密造酒の「末裔(?)」たるスコッチウィスキーが、かつて対立した歴史持つ当事者の英王室からお墨付きを得ているのだ。何とも愉快な話に思えてくる。


1910年にスコットランドのバランタイン社より発売された「バランタインファイネスト」は、最も有名なブレンディッドウィスキーの1つである。日本では、現在は700ml瓶のサントリー希望小売価格が1,390円(税別)、スーパーマーケット等の小売店では税込で1,000円前後の価格で購入できる。

金額が手頃であるが故に、バーで500円以上の価格でグラス売りされると、原価との比較の上でなんだか損した気分になってしまうかもしれない。筆者も店売りのショットを口にした記憶がない。(上記の写真が初めて?)しかし、この1瓶の中には、なかなか軽んじることができない魅力があふれているものである。


まずは、内容云々の前に、ボトルのキャップに工夫が凝らされていることを指摘したい。同程度価格帯の700mlウィスキーボトルだと、コスト面からかコルク栓のものはあまり見られず、アルミキャップが多い。アルミキャップでは、経年と共にどうしても水分の蒸発が進みやすい。

バランタインファイネストでは、ボトルキャップの裏側に、プラスチック素材を取り付けており、瓶とキャップの、密閉度を高めて、水分蒸発を抑えている。コルク栓には及ばないものの、一定期間は品質劣化が抑えられるのではないか。

味わいの話に移る。バランタインの各銘柄は、「ピート臭」がアクセントになっている。モルトウィスキー製造工程で麦芽を乾燥させる際には、木材やガスによる加熱などの他に、昔ながらの「ピート(泥炭)」が利用される場合がある。ピートは、コケ、シダ、海藻類が堆積してできた、炭化度合の浅い石炭であり、スコットランド北部の原野でみられるものだ。切り出して乾燥させて上で燃料として使われる。ピートを燃料として麦芽を乾燥させた際に付着する、それぞれの特徴ある「ピート臭」は時として「スモーキーフレーバー」と呼称されることがある。

バランタインファイネストを口にして最初に感じるのは、「ラフロイグ」を思わせる印象的な芳香である。ラフロイグのもつ、海藻類に由来する、ヨード臭に似た鮮烈なピート臭は、一口飲んだだけで好きな人と嫌いな人を分けてしまうものだと言われている。現在は、バランタインのマスターブレンダーの公式見解は、「ブレンド内容を明らかにせず」の立場なので、正確にラフロイグが使われているかは分からない。

しかし、バランタインファイネストの「ピート臭」はまず入り口での刺激は感じさせつつも、すぐに甘い香り、味わいが包み込み、人によっては不快に感じることのある感覚を大いに和らげてくれる。個々の尖った要素を決して孤立させず、それでいて全体の中に要素を受け入れて、かつ、活かしている、これは「包む」という表現が最もマッチしているだろう。この「甘い」ことについての表現について、バニラ、蜂蜜、チョコレートなどの食材の名前がしばしば使われている。

アルコール度数が高いウィスキーの敷居を下げ、ウィスキーの裾野を広げたソーダ割という飲み方、いわゆる「ハイボール」の貢献と存在を否定する気は毛頭ない。ただ、やはり本銘柄のお薦めは、無理のない範囲内で一度はストレート、ないしはロックで試してみることではないか。

手頃な価格帯のウィスキーが多く出回る時代になった中で、これだけ多くの要素を織り込んだ、複雑な味わいを感じさせてくれる銘柄はなかなか見当たらない。普段使われていなかった味覚、嗅覚を活性化させてくれる。新たな世界を発見してみるのは一興である。

 

 

根津の居酒屋・すみれ


根津の不忍通りから、観音通りと呼ばれる道に少し入った先に、間も無く開業50年となる居酒屋がある。

「居酒屋・すみれ」には、今日も大勢の人間が集う。午後6時の開店時間にはカウンター10席が満員になることもよく見かける。

店内に入ると、そこには「古き良き昭和の居酒屋」の世界が待っている。女将と若女将のちょっとした会話や心遣いが、心温まるひとときを過ごさせてくれる。


特に2012年3月14日に東京テレビ系列のテレビドラマ「孤独のグルメ」で放映されてからは(Season1第11話「文京区根津 飲み屋さんの特辛カレー」)、番組を見たり、追随したブログ等に掲載されることも増え、都内だけでなく全国から訪ねてくる客が後を絶たない。

なお、席数は10席と少ない。基本的に2人まで、多くても3人までの来店がおすすめである。

<メニュー構成>

店内入口近くのカウンター前には、夏季は生ビールサーバが置かれる。オフシーズンには、おでん又は鳥煮込みのズンドウが置かれる。決して広いとは言えない店内スペースが有効活用されている。


その日の食材の仕入れ具合を見て、開店前に、女将がメニューを黒板にチョークで記入する。概ね、右から「本日のスペシャルメニュー」、お新香、すじこ醤油漬け、チーズ盛り合わせなどの「おつまみ系」、豚生姜焼き、豚キムチ焼きなどの「肉料理」、イワシ、マグロなどの「刺身」、鮭やニシンなどの「焼き魚」、カレーライス、お茶漬けなどの「ご飯もの」の順で並んでいる。


やはり定番は、独自のスパイス配合を加えたカレーライスであろう。特に飲んだ後の一皿には、内臓や体中の毛穴を活性化してくれるような刺激を体感できる。大きめに切られたジャガイモ、ニンジンが「日本の家庭のカレー」の暖かさを感じさせてくれる。

その他、土曜・日曜・月曜限定で提供される香り豊かな「手ごねハンバーグ」や、時々出されるアジフライなどの揚げ物系の料理も人気であり、品切れ頻度がとても高い。

<有線放送>


テレビの音量はそこそこに抑えられ、店内は有線放送のミュージックが流されている。1970年代、80年代中心の懐メロ歌謡曲が、店の内装ともマッチして、まさに「昭和」の雰囲気を楽しむことが出来る。

<営業時間・住所>

18:00~25:00
定休日:火曜日、水曜日

東京都 文京区 根津 2-24-8

蕎麦・寿司・天ぷらの次は「鰻」


蕎麦・寿司・天ぷらの話を書いたので 次はやはり「鰻」
鰻もここらへんは結構多いな〜
永井荷風は「幸せとは?」と聞かれ
散歩に行くときに財布に鰻と少々の酒を呑む銭があるのが幸せの基準だと言っていたらしい



気になるお店は数あれど 良く行くのは 千駄木の「山ぎし」
自分 鰻って何か進んで食べないんだよねえ 一年に3回くらいか?
だんだん体力も気力も無くなってくる歳なので1ヶ月に一回くらいは食したいものである

鰻は川魚だから 泥鰌もあれば当然 鯉もある
鯰も置いている店もある
今回は「鰻」を食べるのはもちろんの事 「鯉の洗い」が目当て
先日出張で長野のブランド鯉「佐久の鯉」を食べる予定が狂い出張に行けなかったので
頭の中は「鯉の洗い」で一杯なのです
新鮮で臭みのない「鯉の洗い」は醤油とわさびでいただける
ここの「鯉の洗い」もブラボーなお味 旨い!日本酒に合う!
さすが魚の中では「鯉」だけは別格で海魚より上と言われるだけある
昔は祝いの魚は「鯛」ではなく「鯉」だったと聞いたことがある
「鯉の洗い」が旨かったので次は「鯉の洗いのカルパッチョ」も注文!
満足でげす

「山ぎし」さんは飲み屋で使えるメニュー構成 値段もお安い
しかしなんと言っても美味しい!
小銭が貯まったらまた食べに行こう〜っと

鰻の山ぎし
東京都台東区谷中3丁目139
03-3827-5763
営業11時00分~14時00分, 17時00分~20時00分
定休日火曜日

男の行きつけ

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私の爺さんの遺言は
「男なら行きつけの寿司屋と蕎麦屋と天ぷら屋は決めとおけ」である
寿司屋は決まっている
蕎麦屋も決まっている
天ぷら屋が決まっていない
「画龍点睛を欠く」のである
大人の男としての嗜みでもある

が!しかし身近にあった!
それが西片の「天ぷら屋 まるやま」

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飲み友達で「丸じい(通称)」が居たじゃないか!
飲んでるときに仕事の話なんてみんな無粋な真似しないから
近所の飲んべえの認識でいたが
「天ぷら屋」のご主人だったのを思い出したのである
そう言えば谷中墓地で花見をしたときにこさえてきてくれたいなり寿司が妙に旨かった
一芸は百芸に通ずる・・・旨いに違いない 行ってみよう!

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月曜日に友人と行ってみた 旨い 幾らでも腹に入る
水曜日にお任せコースを二人分予約する ここでデート
木曜日に接待でまたおまかせコースを予約する ここで商談
先週は正に天ぷらウィーク

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突き出しはおぼろ豆腐、続いて鮪の刺身(これが寿司屋より旨い、寝かせてますな)
鱚、マゴチ、海老、穴子、谷中ショウガ・・・etc  幸せだねえ
これで寿司屋・蕎麦屋・天ぷら屋がそろい踏みして
私はここに「大人の男」として完成をみたのである

天扶良まるやま
〒113-0024 東京都文京区西片2丁目21−4
03-5684-5188
営業時間12:00~14:30/18:00~21:30
定休日日曜日

藪蕎麦


蕎麦屋でもとりわけ有名なのは藪御三家
特に神田藪蕎麦は江戸ソバリエの受講生が訪れる店のno1である
元々は千駄木の団子坂「蔦屋」が本家
蔦屋の3代目が相場で失敗して「仲砂」の4代目堀田七兵衛が蔦屋の神田連雀町の
支店を譲り受けたのが神田藪蕎麦のはじまり
その後 神田藪蕎麦から 並木藪蕎麦 池之端藪蕎麦 と続く
並木藪から 上野藪蕎麦 浜町藪蕎麦 などが出てくる
神田藪蕎麦が中心として「薮睦会」と言う暖簾会ができる



が!千駄木の団子坂「蔦屋」の直系は何も神田藪蕎麦だけではない
「蔦屋」から独立した店が他にも2件あったのです
一つは本駒込にある「藪蔦」
藪蕎麦と呼ばれた「蔦屋」から出たから「藪蔦」
分かりやすい!
もう一つは本郷にあるこれまた「藪蔦」
残念な事にここは今営業していません。


本駒込の「藪蔦」へ行ってみる
店の中は昭和時代の定食屋さんみたいだ
せいろをたぐってみると麺は何故か平打ち
汁は藪御三家ほどは塩からくない!比べるとどちらかと言えば甘い
しかし!!慎重に汁を利き酒のように味わうと
出汁はなんと藪御三家と同じ風味がする びっくり!
これは出汁の取り方はほぼ同じで「かえし」が違うのか
と言うことは「藪」の味は「かえし」以上に出汁の取り方に
特長があるのか 謎です

藪蔦 (やぶつた)
東京都文京区本駒込1-4-5
11:30~16:00、17:00~20:00
日曜営業